UESUGI U BROS-120R

標準価格 1,298,000円(税込)

1950年代に開発されたサークロトロン回路は、現在に至るマッキントッシュのユニティカップルド出力回路とならび
プッシュプル出力回路の理想を求めたものでしたが、電源構成が複雑となることから商品化例は極めて少数にとどまりました。
現代においてはモノラル構成のパワーアンプに2系統のフローティング電源回路を構築するのは困難なことではなく、むしろ
音質向上に結びつく要素といえます。下図にサークロトロン回路の動作原理を示しますが、V1,2の出力管を流れる直流電流
(アイドリング電流)は相殺されコイルには交流(信号)成分のみが流れます。1巻線で構成される1次巻線は直流電流の流
れないシングル出力段の出力トランスと同じ動作を行います。トランスによるプッシュプル波形の合成を必要としない動作原
理は今日の真空管プッシュプルアンプの音質限界を打破する可能性があり、本機の音質はパワフルな真空管OTLアンプに近い
と評されております。

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